スイカの額装 part.1
このところ真夏のように暑い日々が続いているので、ここで紹介したポストカードを使って夏にちなんだ額装作品を作ろうと思いました。
パンダとスイカのポストカードです。スイカとパンダのあいだには相関関係のようなものは何一つないんじゃないかなと思いますが、イラストに描かれたパンダのぐだぐだな感じが夏の暑い日にすっかりまいってしまった感じをよくあらわしている気がするので、まあいいかなと思います。暑いとどうしても疲労がたまりますし、ときには昼間からだらだら過ごしてみたくなるものです。それから夏といえばスイカ。個人的に数年前からお腹の調子を悪くしているので、水っぽいスイカはあまり食べられないのですが、それでもスイカを見ると気分が涼しくなりますし、スイカのイラストを飾るだけでもちょっとひんやりした気分を味わえるような気がします。あくまでもそういう希望があるだけですが。
ちょっとカードを見ていて気になったのはスイカをイメージする赤と緑の色って、見方を変えるとそのままクリスマスカラーでもあるのですね。額と赤い色紙を合わせてみて、すごくクリスマスな感じがするなとふと思ったからですが。スイカとクリスマス、それぞれが象徴するものが夏と冬(南半球ではクリスマスも夏だったりしますが)と正反対なのに色は同じ赤と緑というのはなんだかおもしろいことだなと思いました。いくらクリスマスカラーと一緒だとしても、スイカがあるだけでクリスマスには見えませんからね。不思議なものです。(あまり関係ないですが、山奥で笹ばかり食べているパンダの色は白と黒のモノトーンですが、海にいるペンギンやシャチも白と黒のツートンカラーだったりします。同じ色の組み合わせでも思い浮かべる対象によってイメージが変わるのはおもしろいことです)
ということで、今回は緑のフレームと赤い紙を使って夏をテーマに作ってみたいと思います。テクニックはビゾー・ロロの技法。ビゾー・ファンタジーのような幅広のビゾーをマットの部分まで延長したものです。
そして、スイカというとやはりあの黒い種なわけですが、種についてはのちほど考えてみる予定です。ここで紹介したような技法を使って、パンチみたいなものでビゾーに穴を開けることもできますし、黒い紙をタネのかたちに切り抜いて貼ってもいいかもしれません。あるいは黒いペンで描くか。でも今回はちょっと別のやり方でタネを表現してみたいと思います。
まずフネートルを計算して1mmの紙を切り抜きます。
5mmほどの幅でスチレンボードを切っていきます。
切ったスチレンをボンドで貼り合わせて、
先ほど切った厚紙の外側の4辺に貼っていきます。
つぎに赤い色紙を切ってビゾーを作っていきます。
フネートルのサイズに合わせてカット。
4辺のビゾーを作ります。今回はパッスパルトゥはありません。
ポワンテの作業をして、
額におさめてみるとこんな感じになります。
次回は黒い種の部分を作っていきます。
<つづく>