Rain Rain go away – そんな雨の日には・・・

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朝から雨降りだと、額装家はちょっぴりがっかりします。雨が悪いわけじゃないのですが、できるなら作業をする日は晴れてほしい。せめて曇りでお願いしたい。

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というのも、まず雨がもたらす湿気というのは紙を貼るためのノリの乾きを遅くするからです。それに何より紙たちにとっては湿気は大敵といっても過言ではありません。雨と湿気は私たちにとって共通の敵なのです。

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そして、空が排気ガスのような分厚い灰色の雨雲に覆われてしまうと、世界から自然の光が奪われてしまいます。このことは額装家から色彩の感覚を奪うことを意味します。蛍光灯の人工の光の下では色をひとつ選び出すだけでも困難をきわめ、いつもは悩まない色選びだけでも何回も何回も繰り返さなくてはならなくなります。それにせっかく色を決めても、翌日見たら全然イメージとちがっていたりすることもしばしば。

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また雨の日のジメジメとした感覚は明るい陽気な気分を奪います。しとしとと降る雨音を聞くことで心が落ち着くこともありますが、何か新しいことを考えようと思っても、気分が重くなり、休憩の回数ばかりが増えてしまう。それにもし作業中に小さなミスでもしてしまったら、もう一回直す気になんてなれなかったり。

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そういう雨の日は、ちょっと気分転換に散歩してもいいかもしれません。雨の日だからこそ、傘をもって、iPodにお気に入りのミッシェル・ルグランの楽曲を入れて、街のなかを歩いてまわる。

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あるいはいっそ雨をテーマにした額装をしてみる。雨傘や水滴、紫陽花、虹、カタツムリ、レインコートにレインブーツ。ちょっとコーヒーを飲みながら、雨音の速度で、普段とはちがう額装に取りかかってみるのもおもしろいですよ。


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