night walk – 夜の散歩

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額装のアイデアが思いつかなくて、煮え切らないなあと思うようなときは気分転換によく散歩にでかけます。

手の空いた夕方頃に出かけることが多いですが、時々深海魚のように夜の街の闇の中を歩き回ったりします。

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散歩は音楽を聞きながらということが多いです。

歩くペースと音楽のリズムがしだいにシンクロしていく感じが昔からとても好きで、歯車がかちっと噛み合わさったように音と歩く速度が重なると、なんとも言えない幸福な気分を感じます。大げさな言い方だと何か大きな流れのようなものに流されている感じに近いでしょうか。自分の頭で思考しているわけではなくて、街の流れや音の流れのなかに身を委ねている感覚。でも、身を委ねている感覚と同時に、強い孤独感も感じます。イヤフォンから流れてくる音を聴いているのは自分だけで、この感覚みたいなものを誰とも共有することができないんだろうなという孤独感。そうやってひとり深海を漂うクラゲのように世界から切り離されていると、不思議なことにとても自由な気分を味わうことができます。(ただ最近は物騒なのであまり夜に歩く機会は減りましたが)

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そういうときにいくつもアイデアが出てくるか、、、というとそういうことはあまりないです。
逆に頭のなかを占めていたもやもやみたいなものが少しずつ削ぎ落とされていって、
憑き物が落ちるというか悩ませていたものが軽くなって脳の可動域が広がっていく、みたいな感覚といえばわかってもらえるでしょうか。

そうして気分が明瞭になったあとに、ふいに見えなかったものがよく見えるみたいに、
頭を悩ませていた問題みたいなものがふと解決したりします。
灯台下暗しというか時が解決してくれるというか。

額装でなんだかうまくいかないなあというときは、ボンドを乾かしているあいだにでもふらりと散歩に出て気分を変えてみるというのがけっこうお勧めだったりします、というお話です。

 

 


2015年11月09日 | Posted in コラム | | No Comments » 

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