最近見た映画とか。

1

近頃は映画館でしっかり映画を観るというのがなかなかできなくて、気になったタイトルをメモしておいてレンタルで借りることが多くなりました。

ただ映画館とちがってレンタルショップで借りるとけっこう悩ましい問題に直面することがあります。

それは選択肢の幅が映画館よりずっと多いこと。映画館だと同時に公開されている映画はそれほど多くないですし、これと決めていくので悩むということがないのですが、レンタルショップの場合だとこれと決めていても、実際お店にいってずらりと棚に並んだ最新作のパッケージを眺めているうちにけっこう心変わりしてしまったりすることがあります。ジャンル別、監督別と気になる棚をあちこち移動し始めたらもうだめで、店に入る前に心に決めていた作品とは全然ちがう作品を手に取っているということもしばしばあります。

たんに優柔不断な性格なだけでしょ、とも思うのですが、その日の気分とか天候とかに左右されることも多くて、人間って頭で考えているよりずっとまわりの事物に影響されていることを思い知らされる気がします。

で今回採取的に手に取ったのは「やさしい本泥棒」という作品。最初はちょっと前にフィリップ・k・ディックのマイノリティ・リポートという短編が入った作品集を再読していたので、この短編を原作としたトム・クルーズ主演の「マイノリティ・リポート」を久しぶりに見たいなと思っていたのですが、いろいろ最新作のコーナーを歩いているうちにこちらの作品に目が止まりました。

一応、選んだのには理由があります。というのはこの「やさしい本泥棒」という作品も原作は小説ということ。7〜8年前くらい出版された「本泥棒」というタイトルのハードカバーの本を映画化したもので、原作の小説を販売されたばかりのころに本町の紀伊国屋で買ったのをおぼえいて、内容はけっこう忘れていましたがタイトルの「本泥棒」ということばが魅惑的ですぐにピンときたからです。作品のあらすじは、リーゼルという里子に出された女の子が文字を読み書きできないのに墓地で一冊の本を盗み、それがきっかけでことばやことばの意味の世界に心を開いていくというもの。舞台がナチス政権下のドイツなので、言論の統制や焚書があり、本を読むこと自体が危険だった時代の話です。

ちょっと原作よりも感動的に作られている気がしましたが、丁寧に作られた作品でよかったです。一点惜しかったなと思うのが、原作を読んだときもうっすらその気配を感じたんですが、戦時下のドイツなのにみんなが英語で会話していること。英語が原作なんでしょうがないといえばしょうがないのでしょうが、その点だけがちょっと違和感を感じるかもしれません。


2015年06月04日 | Posted in Cinema | タグ: No Comments » 

関連記事