マグリット展@kyoto&ティルマンス再び。

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京都市美術館でのマグリット展に行ってきました。

実はこのルネ・マグリット展、少し前に東京でも開催されていて(東京→京都と巡回)、
東京で開催されているとき、ちょうど東京にいたのにいろいろあって行けなくて悔しい思いをしたという記憶があります。

ちなみにそれはこの日の記事と同じ日の出来事だったのですが、
その日、ぼくは終日東京にいる予定だったので、
原美術館でサイ・トゥオンブリー展を見たあと、二三用事を済ませて、
六本木の国立新美術館で開催されていたマグリット展に行こうかなと頭のなかで計画していました。
(ついでに時間があったら六本木ヒルズでスターウォーズ展にも行こうと思っていたりも)

ただあいにくとその日の東京の天気は荒れ模様で(梅雨の時期だった)、
午後から夜にかけて激しい雨が降り続けて、結局時間が押してしまい、六本木方面へ行くことすら叶いませんでした。

とはいえ、どこかで展覧会が巡回して京都にまわってくることを知っていたので、
まあ、この雨のなか無理して見に行かなくてもいいよなあと自分へ言い訳してもいましたけどね。

ということで、今回は6月に見ることが叶わなかったルネ・マグリット展のちょっとしたリヴェンジでもあります。

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しかし、東京のときは梅雨でしたが、今回は台風が近くにいたので、
またしてもあいにくの雨模様でした。
前回京都にいったときも雨、東京でのマグリット展も雨、そして今回も雨。ついてないといえばついてないです。

同時開催のルーヴル美術館展がとても混雑していて、入り口も混雑していたので、
さらっとまわりました。感想はかなりよかったです。個人的にはやはり東京の国立新美術館で見たかった。
理由はたしか国立新美術館はけっこう現代的で白いモダンな壁で構成されているはずですが、
この京都市美術館は古い建物のせいか、全体的に暗くて、モダンな印象がないからです。
ルーヴル美術館展の作品には合っていても、マグリットには合わないんじゃないかな、と。
愚痴っぽいですが、向かいの現代美術館ですればいいのにと思ったりも。

とはいっても今回の展示は初期のキュビズムの作品から、ダリ?と思うようなシュールな作品、印象画のような明るい作品と、様々な時期、および代表作が網羅されている感じだったので、変遷みたいなものを理解することができて至福な感じでした。マグリットというとパイプ、とか帽子、とかを思い浮かべてしまいますが、それだけではないし、そこへと至った経緯みたいなものが作品を通して伝わってきてわかりやすかったと思います。

個人的にマグリットの作品を最初に知ったのは、高校のころだったと思います。
ポンピドーかどこかで見たのと、画集などで見たはずですが、
正直ほとんど記憶に残ってない感じです。
まだ年齢的にマグリットのよさみたいなものがわからなかったのだと思います。
当時はずいぶんとひねくれていたので、もっと抽象的なアブストラクトな作品やコラージュとかポップアートが一番で、
それ以外のものとなるとシュールだなとは思っても素直におもしろいと思えなかったのでしょうね。

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作品がわかるようになってきたのは大人になってからのことで、
きちんと作品を鑑賞したのはずいぶんとあとになってニューヨークに旅行でいったときだと思います。
ニューヨーク近代美術館(MOMA)に展示されていたマグリットの作品を鑑賞したのが意識してマグリットを見た最初の体験。

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そのニューヨーク旅行中、ぼくはほぼ毎日日課のようにMOMAに足を運んでは、
美術館のなかで長い時間を過ごしました。もちろんこれには理由があって、MOMAのチケットをたくさん手に入れてしまったからです。
たしか旅行者向けに発行されている何枚かつづりの名所巡回チケットみたいなもののなかにMOMAの入場券があり、
それ以外にもMOMAだけのつづりのチケット(なんか10杯飲んだら1杯無料のコーヒーチケットみたいなもの)を安さにつられて買ってしまい、
せっかくチケットがあるなら使わないと損みたいな感じで、毎日MOMAに巡礼することになった感じです。
まあMOMA自体が五番街の近くにあって、観光の起点としても終点としても便利だったというのもありますが。

そうしてMOMAのなかに長い時間いると、当然人が少ない時間帯というのに巡り合うことがあって、
ほとんど室内を独り占めするように過ごすことができたりしました。ぼくは人が少なくなってくると、
ゲルハルト・リヒターの部屋(そのときの展示でリヒターだけで構成された部屋があったのです)か、
マグリットの作品がある場所で長い時間を過ごしました。(空いているとはいえ、ゴッホとかポロックとかモネとかの作品は人が集うことが多かったので)

だからぼくにとってマグリットというと、このときの至福な時間を思い出すことが多いです。

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今回の京都での作品展では、そのときのニューヨークで見たこのLoversや光の帝国の作品もありました。
こんな風に別の場所で再会できるというのはけっこうたのしいです。

関係ないですけど、マグリットの作品を見ていると、初期から中期のころの村上春樹さんの小説が頭に思い浮かびます。このLoversのような顔が見えなくて匿名的なイメージとか、シュールリアリスティックなところがそう思わせるのだと思いますが。

(マグリットの作品の写真はMOMA ニューヨーク近代美術館にて)

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もうひとつ。8月は暑かったのでなかなか行けなかったのですが、
ティルマンスの展示も2度目行ってきました。今回は前回まだ発売されてなかった図録も購入。

終わるまでもう一回くらい行けたらな、と思います。

 


2015年09月14日 | Posted in コラム | | No Comments » 

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