ヴィルヘルム・ハンマースホイの画集

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たまに額装のアイデアが何も浮かんでこないことがあります。
そういうときはいくら考えてもダメなものはダメなので、諦めて画集とかをぱらぱらと開いてみて、ひとまず頭のなかの考えのようなものを別の場所に置いてみるようにしています。

最近よく見ているのがヴィルヘルム・ハンマースホイの画集。

ハンマースホイはデンマークの画家で、作品にはやっぱりというか北欧的な透明感が感じられます。

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色彩はモノトーンにちかくて、暗い色が多いのですが、どの作品にも一定の静寂が漂っていて落ち着いた雰囲気が感じられます。(たんに暗いというのとはちょっとちがう感じがします)

個人的には開け放たれたドア(ハンマースホイの作品の室内のドアは大抵開いていて、奥につづく部屋は影が差し、どうなっているかわからないように描かれています)の向こう側に人のいる気配のようなものを感じて、どの作品を見ても白い扉の先にある世界のことが気になって仕方がなかったりします。

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扉の向こう側に人の気配をうっすらと感じたり、ひそひそ声で話しているような声が聴こえてくる感覚を覚えたりするわけです。絵の中のことだとわかっていても、わりとリアルに気配のようなものを感じるので、きれいに描いているというよりは空気感のようなものをつかむことがとてもうまかった画家だったんだろうなと思います。

こんな静謐さのある作品を作れたらなあと思いながら、また自分の額装作品へと考えを戻していきます。


2015年05月07日 | Posted in Book | タグ: , No Comments » 

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