Encadreur N°7 – Hiver(冬)

winter

本号のテーマはHIVER(冬)。

冬といえば、たくさんの伝統的な恒例の行事があり、そして子供たちが楽しみにする長い休みがやってきます。個人的には冬というと、寒がりな森のクマたちが木のうろの中で長い冬ごもりをすることを思い浮かべます。子供の頃、暖かい木のうろの中で秋のあいだに集めたたくさんのクリやドングリといった木の実に囲まれて惰眠を貪っていればいいクマにはずいぶんと憧れたものでした。暖かい春がやってくるまでのんびりとダラダラ過ごしていればいいなんて!なんて幸せなことなんだろうって。

そんなクマたちになれない私たちはマフラーの中で首をすぼめ、凍える体をホット・チョコレートの温もりであたため、甘いクッキーにかじりつかなくてはなりません。でも、冬の街だって決して悪いものじゃないです。夜の帳が一段と早く降りるようになった街路には美しいイルミネーションの光が灯り、クリスマスのにぎわいとざわめきが冬にしか味わうことのできない人々の温もりを感じさせてくれます。たしか『ゲド戦記』の著者であるアーシェラ・ル=グィンがろうそくの灯りは暗闇の中で最も輝くというようなことを書いているのですが、本当の暖かさというものは冬の凍てつく寒さの中においてのみ感じられるのかもしれません。

そんな冬はまた額装にとってもいい季節だと思います。クリスマスや新年のお祝いは額装にとって最適なテーマですし、何より暖かい家の中でこもらなくてはならないなら何か新しいことを始めたり作ったりすることに挑戦するにはまたとない機会だからです。暖房の効いた暖かい室内で、のんびりと夜長を楽しむように額装をするのもずいぶんと楽しいものです。

今回はまず白黒のクリスマスのカードを使ったモノトーンの額装の記事[(black) and white christmas]、次にスノー・ドームの額装[Snow Glove]、クリスマスといえばトナカイを忘れてはいけないので、トナカイの飛び出すカードを使った額装作品作り[Reindeer]を紹介していきます。裏面には額装の基本的なテクニックのひとつであるビゾー・アンベルセの技法をログ・キャビン風のカードで額装する方法の解説[technique]、冬に関係したドキュモンや記事にできなかった額装作品の紹介[document hunter]。最後にフランスでは新年の定番行事といってもいいガレット・デ・ロアのフェーヴを額装したショート・ストーリー[avant//après]というラインナップになっています。冬の寒さを少しでも和らげる手助けになれば幸いです。


2015年12月11日 | Posted in Encadreur N°7 | | No Comments » 

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