Encadreur N°11 – la musique

_11

今回のテーマはミュージック(音楽)。冬はどうしても夜が長いので、家のなかにクマのようにこもっていたくなるものです。そういうとき暖房の効いた暖かい部屋でゆっくりと音楽を鑑賞するのがなかなかによかったりします。ホット・チョコレートでも飲んで、むかし好きだった曲をiPodでかけたりといった具合に。

音楽と額装について考えると、どうしてもその相似点について考えなくてはならない気がします。額装をはじめたころからずっと頭のなかで考えているのですが、それというのは額装がDJたちが曲をリミックスするのによく似ているないうこと。ドキュモン(素材)の要素を損なわないようにして、インテリアとして身近においておきたい自分だけのものを作るという行為は、ちょうどDJたちが流行りのポップソングを自分たちの現場であるクラブで使いやすいダンスミュージックに作り変える作業にとても似ているような気がしますそれはたんなるコラージュという作業というよりかは、再解釈というような意味があると思うのです。

そしてまた音楽に関係する素材はそれこそ無数にあります。CDやレコードのジャケットにはおもわずジャケ買いしてしまいたくなるような美しく目を惹くものがありますし、古い楽譜にはその存在自体がアート作品といってもいいような美しさを宿しているものがあります。音楽のジャンルが数多く存在するようにそれを奏でる楽器も世界中にあります。題材となるものはそれこそ星の数ほどあるといっていいでしょう。

今回はそのなかから以下のようなものを選んで記事にしてみました。まずハンドメイド楽器の広告を利用した額装(Handmade Wonderland)、エレクトリック・ギターにまつわる思い出話(Guitariste)。ショパンの楽譜のカードを額装する(Regentropfen Prelude)。

テクニックのコーナーではRegentropfen Preludeで登場したエスカリエという階段の技法の解説(Technique)。それから音楽に関係するドキュモンの紹介(Document Hunter)、最後にむかし懐かしいカセットテープの思い出を詰め込んだ作品(Avant//Après)というラインナップになります。

オリバー・サックスは音楽に取り憑かれた人たちのことについて『音楽嗜好症(ミュージコフィリア)』という本を出しています。たまには音楽を取り憑かれたように聞きながら額装してみてもおもしろいかもしれません。


2016年12月09日 | Posted in Encadreur N°11 | | No Comments » 

関連記事