Encadreur N°11 – handmade wonderland ハンドメイドワンダーランド

ハンドメイドということばに強い魔法のような力を感じる。似たような言葉にDIYがあるけれど、とにかく人の手で作られたものというものに何か深い愛着のようなものを覚えるのである。たとえそれらの見てくれが安っぽくて、出音だっておもちゃみたいにチープなものだったとしても、そのかわいらしさみたいなものに心が踊るのを抑えられない気持ちになるのだ。

先日手に入れたチェコのハンドメイド楽器メーカーBastl Instrumentsのグラニュラーサンプラーもそんな感じで心を惹かれた一品だった。グラニュラー?サンプラー?といったところでそれが何の音を奏でる楽器かわからないと思うけれど、とにかく奇妙で奇天烈な音を作ることができる楽器と想像してもらえれば十分だと思う。

こういうこだわりのある小さな工房が作っている楽器は、その見た目だけでなくて、パッケージやら何やらといったあらゆるデザインがその思想と同様に心を刺激してくれるものだったりする。蛍光色のピンクがちょっとけばけばしい商品紹介、個性的な英語のインストラクション、ロゴがかっこいいショップカード。小さなステッカーなどがついてくるのもうれしい(おそらくMacBookの蓋にぺたぺたと貼っておしゃれに飾るためだろう)こういう小さなこだわりが所有欲みたいなものを満たしてくれる。そして、楽器それ自体もすばらしくノブやつまみをまわしたり、ボタンをぽちぽち押しているだけで、あっというまに時間が過ぎてしまう。

手作りという意味ではこうしたハンドメイドの楽器と額装に共通点があるような気がしたので、アーティスティックなデザインのパッケージを使って額装してみることにした。コンパクトなフレームにピンクの広告とショップカードを中心に配置して印象づけてみる。パッスパルトゥには説明書を貼り、ワンポイント的につまみを取り付けてみた。やはりこうしたハンドメイドの楽器に大事なのはパラメータをいじることのできるつまみだったりするからだ。

完成した作品は裏側も凝った作りにしてみた。できた額装を壁に飾って、今日もまたかわいらしいけど本格的な楽器をいじってまだだれも耳にしたことのない音を作ってみたいと思う。

 


2016年12月16日 | Posted in Encadreur N°11 | | No Comments » 

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