Encadreur N°10 – boulangerie et patisserie

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昨年の秋の号のテーマは読書の秋だったので、本号ではほかにもいろいろとある『〜の秋』から、「食欲の秋」をテーマに選んでみました。とはいえ<食欲>とざっくりいってもそこにはまた海のように広大な世界が広がっています。ちょっと頭のなかで食べたいものを思い浮かべてみましょう。すぐに食べたいものがいくつも浮かんできませんか? わたしたちの食欲は際限がなく、世界にはそれを満たすための食べ物がそれこそ星の数ほど存在していますから。

そこで今回はそんなわたしたちのおなかを満たしてくれる食物のなかから秋らしくパンをテーマに選んでみました。黄金色に輝く小麦畑のことを想像すると秋の色彩を感じるような気がしたからです。フランスだとパン屋のことをブランジェリーと呼び(小麦からパンを作るの意)、そしてたいていの街のブランジェリーにはお菓子を作るパティシエもいて、ちょっとしたケーキたちがガラスケースのなかでダイヤモンドのように輝いています。今回はそんなパンとお菓子をテーマに額装の世界をさぐってみたいと思います。

まずはじめに実際にパンをつくってみた体験記(going with the grain)、それからパンといったらかかせないジャムの瓶をつかった額装(confiture)。そしてパンそれ自体について(les pains)。
今回のテクニック解説は円形の幅広のビゾー、ビゾー・ファンタジー・ロンドの技法の紹介(technique)。次にパンとお菓子のドキュモン探訪(document hunter)、最後にケーキのポストカードのショートストーリー(gebak en taarten)というラインナップです。

こんなふうにパンのことについて書くだけでも食べたい思いがわいてきます。小麦が生み出した魔法に感謝して、おいしいパンをいただきながら額装の制作をしてみてはどうでしょうか。


2016年09月02日 | Posted in Encadreur N°10 | | No Comments » 

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