カフェ・エクスプレス・カードの額装 part.1

DSC02947

たまにはオーソドックスな作品を作ってみたいと思い、こんなカードを選んでみました。

サンフランシスコにあるCavallini&Co.の”Good Morning – Cafe Express”のカードです。
イタリアの紙を使って印刷されたカードは表面の凹凸のざらつきといい、触り心地といい好きな質感でした。イタリアの紙ってどれもおだやかでふわっとしていて、それなのに上品さみたいなものが感じられる不思議な印象があるのですが、根本的な作り方がちがうのでしょうか。日本の白い紙がうどんみたいだとしたら、イタリアの白い紙はパスタみたいな感じの色合いな気がします。(デュラム・セモリナ粉みたいなといえばいいのでしょうか)あくまでもイメージですけどね。

で、Encadreur Numero3でも取り上げたコーヒー関連の額装です。

冊子のEncadreurでは凝った作品ばかり作ったので、今回はシンプルな額装のテクニックで作っていこうと思います。
それにしても、今年に入ってからNYのゴリラコーヒーやらカリフォルニアのブルーボトルコーヒーの店舗が次々とオープンしてコーヒーが話題になる機会が多い気がします。個人的にも3号を制作していたころからすっかりコーヒーにはまっていて、いろいろとコーヒーグッズを買ったり、エアロプレスにはまってみたり、とコーヒーに取り憑かれていたりするわけですが、せっかくなので自宅のコーヒーグッズコーナーに飾る作品がひとつくらいあるといいかもなと思いました。ここにコーヒー関連のものが置いてあるよ!と見た目にわかるように。

制作に取りかかる


DSC02949

まず今回の額装は、余計なギミックをはぶくというのがちょっとしたテーマだったりするので、シンプルにすることを心がけたいと思います。額装作品をいくつも作っていると、毎回同じはイヤというか、何か変わった工夫をしてみたいと思ってしまいがちです。(僕だけかもしれませんが)豆を使ってみたり、コーヒーのモティーフになるカップとかケトルとかグラインダーとかなんでもいいから作品にいれてしまいたいという欲求が湧いてくるのを抑えられなかったりするわけです。でも、もちろんそんなものに頼らなくてもいい作品はできるわけで、無理をしていれる必要はありません。

DSC02950

考えていても進まないので、まず額の大きさに合わせて紙を切っていきます。これはパッスパルトゥになる紙。

DSC02951

テクニックは額装の基本のひとつであるビゾー・クラシックで作ります。厚紙を切って、くりぬいたパッスパルトゥに合わせて、MAPEDの45°カッターで切り込みを入れていきます。

DSC02953

切り終えるとこんな感じですね。ビゾー・クラシックだけだと普通すぎるので、下の辺だけビゾー・ドロアにしてみました。

DSC02954

ビゾー・クラシック1段だけだとちょっと寂しいので、2段重ねて作ることにします。

DSC02955

あとでフィレを入れるため、2段目は1mmほど内側を切ります。

DSC02956

切り終えたらこんな感じになります。

パッスパルトゥの色を選ぶ


DSC02957

今回はシンプルな作品にしようと思っていたので、必然的にといっていいと思いますが、色選びが重要になるな、と思っていました。コーヒー色を選ぶべきか、それともカードの色から連想する色を選ぶか。色選びは額装のプロセスのなかでも正解がないのでむずかしいことなのですが、同時にたのしいことでもあります。作品に合った色を偶然でも選ぶことができたらある種の感動をおぼえることがあります。色がひとつちがうだけでがらっと作品の雰囲気が変わってしまうので、じっくり時間をかけて選びたいわけですが、時間をかけすぎると逆にわからなくなってしまったりもするのでほんとにむずかしいです。

DSC02958

コーヒーっぽいダークブラウンの紙をいれてみました。紙の色はきれいで質感も好みなのですが、ちょっとちがう感じがします。

写真だとわかりにくいですが、カードのコーヒー色がカフェ・エクスプレスだけあって、エスプレッソのブラックにちかい色なので、ブラウンだとちょっと色がちがいすぎて浮いてしまう感じです。

DSC02959

同じくブラウン系はあわない感じです。作る前のイメージはカフェオレっぽい色とかエスプレッソの上に浮かぶクレマっぽい色が合うんじゃないかな〜と思っていたのですが、合わせてみないとわからないものです。

DSC02962

カードに使われた赤とかも試してみましたが、イタリアのペーパーにプリントされた微妙な色合いとちがいすぎて、どれも浮いてしまいました。このイエローの色は全然ちがうのですが、いい感じ。

シンプルにすればかんたんに行くと思っていましたが、けっこうむずかしいです。でもシンプルな作品は色だけで作品の傾向が決まってしまうので、上にくる紙の色を決めるだけでも時間がかかってしまうのは仕方のないことですね。

次回は色を決めてパッスパルトゥとビゾーを作って仕上げていきたいと思います。

<つづく>


関連記事