book, book, book, book, 機上の奇人たち by エリオット・へスター

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偶然本屋で見つけて手に取った一冊。

エリオット・へスター著「機上の奇人たち-フライトアテンダント爆笑告白記」

サブタイトル通りの爆笑(?)とはいきませんでしたが、ときおりくすっと笑みをもらしたくなる愉快な本でした。
読んではじめて知ることとなったわけですが、エリオット・へスターさんは黒人で男性のフライトアテンダントです。
インターネットのおかげで彼の顔写真とかもわかるわけですが、見るからにいい人みたいな感じで好感が持てます。

日本だとCA(キャビンアテンダント)とよばれているこの職種はどうしても女性が多い気がして、
男性というだけでけっこうめずらしいんじゃないかなという気がします。

でも考えたら荷物の上げ下げとか男性の方が力があるわけで、
そういう偏見みたいなものが自分のなかにもあるんだなと思いました。

手に取ったのは「爆笑」というサブタイトルよりも、
こんな感じの外国人(とくにアメリカ人)のエッセイ本が個人的に好きだからです。

料理関係だとジェフリー・スタインガーデンのエッセイとかアマンダ・ヘッサーの書いているエッセイ本が好きです。

何がいいというのは、やはり日本人とは視点がちがうというのと、エッセイの場合多少の虚構はあっても実話が多いので、その国の人の生活とか仕事の風景とかがイメージしやすいというのがあります。

あと外国人のエッセイ集(あまり多くないのですが)のよさはその中身の濃さです。
エッセイに何を求めるかにもよるのですが(日本のエッセイも読みますが、
全般的に内容が軽い、さっと読めて共感を集めやすいものが多い気がします)、
外国のエッセイは異なる文化の人に伝える必要があるためか描写が細かく、
細部まで書き込まれていることが多いです。そしてとにかく少ないページ数のなかに内容を詰め込んでいきます。

まるで短編小説じゃないかというくらい作り込まれたエッセイやコラムも多いです。

このエリオット・ヘスターの作品も笑ってしまうような出来事を彼なりの視点で掘り下げて書いてあります。彼自身の主観や考え方が入り混じった部分はどの国にもこういう風に考える人がいるんだなあ、ということがわかって興味深いです。

それから飛行機業界の舞台裏みたいなのがわかるのもおもしろいです。
飛行機がなかなか飛び立たないと客の側だとイライラするわけですが、
そういうときのアテンダントやパイロットもまた人間なわけで、
彼らもまたいろんなことにイライラしていたり、恐れていたりするわけです。

今度から飛行機に乗るときにはちょっと考えてしまいそうです。


2015年09月24日 | Posted in Book | | No Comments » 

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