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スティーヴ・ハミルトン著の「解錠師(The Lock Artist)」。
ちょっと前に流行っていた本です。

表紙のイラストがかなり好みだったりします。

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流行りものは流行が収まってから読もうといつも思っているので、
この本も平積みになっていたりしたときには本屋で見かけても避けていました。
まあやはりというか、売れた本は売れるなりの理由があるみたいで読んでみたら案外とおもしろかったです。

物語はある事件をきっかけに声を出すことができなくなった少年がプロの金庫破りの弟子となって(解錠師)、
いろいろな事件に巻き込まれていく・・・というような感じです。

これは最近の流行なのかもしれないけれど、この本もまたふたつの時間軸(過去と現在とか過去と別の過去とか)の物語が交互に語られていくという形式をとっています。
読み進めていくうちにふたつの物語に共通する人物や事件がでてきて、
物語の全容がゆっくりと姿をあらわしていく、
テンポとリズムがほどよくて、交互に物語が進んでいくので一本調子な感じにならないのがいいです。

それからこの本は最後の一行のために物語全体が存在するタイプの小説だったりします。
物語を読み通すことでたいしたことのない最後の一文がとても深い意味を持つ重要な一文になるのですね。

こういうタイプの小説は最後の一文で救われるというか、読んできてよかった、、、という多幸感に包まれることが多いです。
文庫本でわりと分厚い感じがしますが、さらっと読めてしまうのでオススメです。


2016年02月02日 | Posted in Book | | No Comments » 

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