book, book, book, book, 「太陽と痛み」

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表紙が気になって手に取った本。
スペインのヘスス・カラスコ作「太陽と痛み」。

帯の裏にコーマック・マッカーシーを思わせる・・・と書いてあったので、
かなり期待して読みました。
結果は、、、読んでよかった、という感じです。マッカーシーのレベルを期待するとそこまでの衝撃はないかなとも思いますが、それでも十分にすばらしかったです。それと表紙の絵がいいです。本の表紙じゃなかったら額装したいなと思うくらいに。

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ストーリーは理不尽な暴力を受けた少年が村を飛び出して、羊飼いの老人といっしょに旅をはじめる・・・という感じではじまります。
後半に向かってどこにたどり着くのかなとか、この少年はどうなってしまうのかなとかあれこれ妄想が働いて、結末が気になるタイプの本です。
マッカーシーっぽいとしたら、「ザ・ロード」とか「すべての美しい馬」みたいな感じでしょうか。主人公がホームというか居場所を追われて逃げるように旅をしなくてはらならないというところが共通しています。
感情とかもあまり描かれずたんたんと文章が連なっていく感じも似ています。あと会話がほとんどないところも。
とにかく目の前で起こることがとても乾いたそして削ぎ落とされた文章で描かれていく。
たぶんこういう雰囲気の作品は、ヘミングウェイの「老人と海」やガルシア=マルケスの作品に連なるものなんだろうなと個人的に思っています。(場合によってはケルアックの「オン・ザ・ロード」なんかも含まれるかも)

にしても、こういうロードムービー的というか、映画のような作品が自分のツボにはまるみたいで、
久しぶりにマッカーシーの国境3部作(「すべての美しい馬」「越境」「平原の町」)を読み返したくなりました・・・


2016年10月04日 | Posted in Book | | No Comments » 

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