book, book, book, book, far north 極北_マーセル・セロー著

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ずっと読みたかった本、マーセル・セローの書いた「極北(Far North)」。
やっと手に入れて読んでみました。

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このマーセル・セローという方はお父さんがポール・セローというとても有名な作家で、
前々からこちらのお父さんの書いた小説「ワールズ・エンド(世界の果て)」(この本も翻訳は同じ村上春樹さんですね)、
や旅行記(「大地中海旅行」、「中国鉄道大旅行」など)が好きで、その息子さんが書いた小説というだけで、
読む前から興味津々でした。

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作品も地味なところはありますがすばらしかったです。
あまり書くとネタバレになってしまう箇所ばかりなので書けませんが、
同じ極北の世界を舞台にして描かれたジャック・ロンドンの著作だったり、
あるいは終末世界で孤独に生き延びる父と子の姿を描いたコーマック・マッカーシーの「ザ・ロード」みたいな雰囲気に似てるなと思いました。
序盤からとにかく厳しい。凍てつく世界で生活するそのものがもう過酷なわけですが、
それ以外にも人の暮らしや文化がほとんど終わっているために(ほとんどの人々が死滅している設定です)、
ちょっとしたことで生死の分かれ目に立たされることになるわけです。

こういうタフな主人公の小説を読むと、自分の住んでいる世界はずっと平和だなと思いますし、
でも実際には明日にもこんな厳しい世界がやってくるかもしれないんだな、と想像力を働かせてくれる機会になります。

表紙もとてもすてきですし、物語も先が読めないためにぐいぐいと引き込まれていく感じだったので、
わりとオススメです。


2016年02月09日 | Posted in Book | | No Comments » 

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